君の甘い笑顔に落とされたい。

「ちょっとー?もっと自信持って!ネガティブ良くないっ。妄想だと疑うなら本人にもう一度聞くべし!」

「あはは……桃ちゃんスパルタ……」



ちらり、窓際の久世くんの席を見た。
椎名くんも含め、相変わらず久世くんは色んな人に囲まれてる。


「久世の平均点やっば!!どんな頭してんの!?」
「それに比べてあんたはどれも赤点ギリギリでうける」

「もうちょっと俺への態度どうにかなんない!!?」


なんていう会話が聞こえて、楽しそうだなぁ、ってそんなことを考える。


今日はこのあとHRをやって、明日は終業式。
久世くんと話すタイミングをどうにか作らないと……。


どうしようかなぁ、と考えていると、机の上のスマホが誰かからのメッセージを受信した。
< 184 / 284 >

この作品をシェア

pagetop