君の甘い笑顔に落とされたい。
「ちょっとー?もっと自信持って!ネガティブ良くないっ。妄想だと疑うなら本人にもう一度聞くべし!」
「あはは……桃ちゃんスパルタ……」
ちらり、窓際の久世くんの席を見た。
椎名くんも含め、相変わらず久世くんは色んな人に囲まれてる。
「久世の平均点やっば!!どんな頭してんの!?」
「それに比べてあんたはどれも赤点ギリギリでうける」
「もうちょっと俺への態度どうにかなんない!!?」
なんていう会話が聞こえて、楽しそうだなぁ、ってそんなことを考える。
今日はこのあとHRをやって、明日は終業式。
久世くんと話すタイミングをどうにか作らないと……。
どうしようかなぁ、と考えていると、机の上のスマホが誰かからのメッセージを受信した。