君の甘い笑顔に落とされたい。
◇君とぼく
────……
『俺も、花戸さんのこと好きだからなー……』
てっきり、笑い飛ばされるのかと思ってた。
そういう対象で見られていないことは、分かっていたから。
『……』
まさか、あんなに頬を赤くしてくれるとは思わなかった。
「ねぇ!夏休みのBBQ忘れないでよ?」
「待ち合わせ場所と持ち物はもうメッセージ送ってあるから各自確認よろしく〜〜」
「久世!俺はおまえが来てくれることに感動している!」
「なんだよ、行くだろふつう。仲間外れにすんなよ」
「ちょっと椎名〜ちゃんと聞いてる?」
1学期最終日、どこか浮ついている教室に、
気付けばいつも一緒にいる男女のメンツ。
みんな良い奴らで、気さくで、面白い。
それでもって、みんな柚琉のことが大好きだ。