君の甘い笑顔に落とされたい。
▲君の特別になりたい。
「椎名ぁ〜!こっちも運ぶの手伝って〜」
「んー!ちょっと待っててー」
久世くんも男女問わず人気者だけど、椎名くんも皆からよく名前を呼ばれてる。
人懐っこくて、誰とでもすぐ仲良くなれて、おまけに笑った顔はキラキラ眩しい。爽やか。まるで大型犬。
「背も高いし……」
動物に例えるなら間違いなくゴールデンレトリバー。
「誰の背が高いって?」
「あ!ううん、何でもないよ」
不思議そうに私の見ていた先を辿った桃ちゃんは、「あぁ、椎名ね」と納得したように呟いた。
「背高いし、力持ちだよね。普通あんな何台もハードル持てる?」
「女の子達の手伝ってあげてるんだね。優しいんだなぁ」