君の甘い笑顔に落とされたい。
そして……
「久世くん!私ら午後の授業調理実習でね、カップケーキ作るんだけど、あとでプレゼントするね!」
「えっ、久世だけずるいっ!俺も欲しい!」
「余ってたらね」
「なんか俺らには冷たくね!?」
今日も今日とて。
いつものように囲まれている久世くん。
やっぱりモテモテだ……
「花戸さん!」
「ひゃいっ……!?」
久世くんの方をぼーっと見ていたら、いきなり名前を呼ばれた。
アメを舐めていたせいもあって、"ひゃい"って返事しちゃったよ……恥ずかしすぎる……
「椎名ー……あんた最近よく茉白に話しかけてくるけど……今日はいったい何の用?」
「そりゃ話しかけるでしょ。友達だし!」
「ともだちねぇ……」