君の甘い笑顔に落とされたい。
きっと、"勉強の邪魔をしてごめん"とか、
"うるさくしてごめん"とか。
そんなことを言ったんじゃないかなって思うの。
「おまえ久世の隣の席だと大変だなぁ。うるさいだろ?」
「いや、久世くんがいつも気使ってくれるから。平気だよ」
勉強熱心なその男子の会話が聞こえて、ほらやっぱり、って心の中で思う。
久世くんはクールだけど、暖かくて優しい人。
だからみんな、久世くんのことを好きになる。
滅多に見れない久世くんの笑顔を見たら、
ストン、と恋に落ちてしまう。
「格好いいよね、久世くんって。」
私も、そのうちの1人なの。