君の甘い笑顔に落とされたい。

そう聞くと、桃ちゃんはぶんぶんと勢いよく首を振る。


「ちっがうよ!茉白が可愛いのと、久世が罪深すぎてやばいねって話!!」
「私は別に可愛くないけど……」

「可愛いよ!自覚して!茉白が可愛いから、久世もなんか触ったりしたくなっちゃったのかな……!?」



「急に手首引き寄せて近づくなんて普通しないよ!」と、大きな声を出す桃ちゃんの口を慌てて手のひらでおさえた。

声大きいよっ!誰かに聞かれたらどうするの……っ。


「もう少しで朝のHR始まるからみんな教室から出ないよ。誰にも聞かれてないって」
「うう、だといいんだけど……」

「ていうか、なんなの?久世って人との距離感バグってるの?」


それは、そうかもしれない。
だって、目が合わないってだけで顔覗き込んでくるし。
その他にもいろいろ……
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