君の甘い笑顔に落とされたい。

「そんなことされたらさぁ、誰だって好きになっちゃうよね?顔も良いんだしさ。いやぁ罪深いわ」

「そうだね、間違いなく罪深いね……」


無意識にやっているのだとしたら尚更だよ。


「で?いつ告白するの?」
「……うん?」

「告白だよ。久世のこと好きなら彼女になりたいって思わないの?」


彼女……私が?
久世くんと手を繋いで歩いている自分の姿を想像する。

デートをして、見つめ合って笑い合って、キスとかしちゃったりして……



「っだめだめ、似合わなすぎる……」



いくらなんでも釣り合って無さすぎる。
どこにいても注目されるぐらいに整った容姿の久世くんと、どこにでもいるような、平凡な私。

久世くんの隣を彼女として歩くだなんて……
ていうか、想像するだけでもおこがましいよ。
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