君の甘い笑顔に落とされたい。
えっ!?
な、なんで私……っ?
「隠したって無駄だよ?久世のこと好きなんでしょ?」
「…………え……っ!?」
な、なん……なに!急に!
どうして分かっ……いや、ちがう!
「そんなことあるわけないでしょ、桃ちゃんっ」
「いやいや、顔真っ赤になってるし。慌てすぎだし。茉白って嘘つくの下手だよね〜」
いやそれは!私も理解しているけどっ。
でもどうして……
「授業中とか休み時間中とか、久世のことよく見てるなーって思って。前も久世のこと格好いいよねって言ってたし」
「い、一般論としてだよっ。久世くんはほらっ、魅力的な人だし……!」
こんな私みたいな平凡な女子が久世くんのことを好きだなんて知られたら、色んな人から笑われちゃうっ。