君の甘い笑顔に落とされたい。
じょ、冗談って……
「それとも図星だった?」
ソファの背もたれに肘をついて、真っ直ぐに私を見つめる。
そんな久世くんの視線に耐えられなくて、私は顔を逸らした。
なんか、なんか……。
今日の久世くんは、意地悪でずるい。
「意地悪しないで……」
これ以上久世くんのペースに飲み込まれたら、私の気持ちなんてすぐにバレてしまいそう。
ていうか、バレてないよね?バレてないよね!?
お願いだからどうかそうであって……!
「……悪い。花戸さん見てるとつい。」
「つい、とは……」
「すぐ顔赤くなるし。」
「それとこれとは関係ないんじゃあ……」
「困った顔見たさになんか意地悪してやりたくなる」
「う、じゃあもうしないで」