君の甘い笑顔に落とされたい。
*
「──えっ、ちょっと待って茉白、もう一回言って?」
「だ、だからっ、私やっぱり久世くんと両想いになりたいって言ったの……」
お昼休み、中庭のベンチで購買のサンドイッチを食べていた桃ちゃんは、私の言葉にニマニマと笑いだした。
うう、改めて言葉にすると恥ずかしい。
「ふぅ〜ん?へぇ〜?」
「桃ちゃん!からかわないでっ」
「あはは、ごめんごめん!前は見てるだけで十分って言ってたからさ。何の心境の変化かと思って。」
「い、いろいろあったんだよ……」
「この間2人で授業抜け出した時に何かあったんでしょ〜〜?やらしい〜〜!」
「や……!?」
抜け出したわけじゃないし、それに、や、やらしいってなんか嫌だなその言い方……!!