君の甘い笑顔に落とされたい。
「えーっ、花戸さんて久世のこと嫌いなの?」とか、
「まぁ、私らからしたらライバル減るから何の問題もないけど!」とか。
は、話が大きくなっている……っ!
「ち、ちがっ、」
って、ここで否定したらさらにややこしくなるんじゃあ……
あぁ、もう、どうしようっ。
「顔、赤すぎ。」
ぽつり、降ってきた言葉はこんなもので。
思わず久世くんをぽかんと見てしまう。
「……へ、」
「だから、顔。赤くなり過ぎじゃね」
「え、あ、」
「心配になるレベルだわ。」
「あ、すみませ……ひゃ、」
頬に何か当たったと思ったら、ひんやりと冷たいペットボトルで。
こ、これ、久世くんが買ってきた水、だよね?