隣にいるのはツンデレ彩くん。
「もう起きろー!!!」

「……悠人……?怒ってんのか?ごめんな」


ゆっくり起き上がったコイツ。


だけど、まだ寝ぼけているらしい。

私を力強く抱きしめながら、顔を擦り寄せてご機嫌良さそうにしている。


「悠人は可愛いな、世界一だ」


悠人悠人って!

私と勘違いするような人?

もしかして、彼氏?


ってそうじゃない、どうやって逃げるものか……。


「私は悠人じゃない!!!」


大きな声を出して、とりあえずそう言ってみた。


目をパチクリさせたコイツは、だんだんと顔が青ざめて行く。


「な、んでお前が……」
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