隣にいるのはツンデレ彩くん。
ぎゅっと腕に抱きつかれたけど……不思議と、朝触れたせいか嫌な気はしなかった。


「この人、私の旦那なんで」


小柄なアイツは、そう言って俺を守った。

不本意だが、少しカッコいいと思ってしまうほど、俺には輝いて見えたんだ。


その後、初めて彼女の名前を聞いた。

桃瀬陽菜と言うらしい。

俺たちは……名前すらも、互いに教え合っていなかったと言うのに、

この高鳴る気持ちは、なんなのだろう。


「あ!水無瀬、よろしくな〜」

「俺らとも仲良くしようぜ〜」


変な気分になりながらも、新しくできた友達と時間を潰した。


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