隣にいるのはツンデレ彩くん。
「風船、彩くんがしんどくないなら別に私はやってもいいよ?」

「……じゃあ、仕方がないからやってやる」

「ははっ、そりゃこっちのセリフだわ」


側に転がっている風船を拾ってきて、目の前に持ってきた陽菜。


「じゃ、じゃあ、お腹、挟むよ」

「あ、ああ……」


なんだよこれ、めっちゃ照れる……。


陽菜を見ると、泣きそうなぐらいに顔が真っ赤だった。


「お、おい無理なら——」

「もうここまできたんだ……!どうせならゴールデンカップルになってやるっ……!!」


やけくそになって、抱きついきた陽菜。


「あ、あれ割れない……!!」


んだよ、コイツ……死ぬほど可愛い……。


つい、思いのまま陽菜を抱きしめた。


するとパンッと音がして、風船が割れた。


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