隣にいるのはツンデレ彩くん。
いやいやあなたが原因なんだよなぁ……。


「だから、平気だってば!」

「……あっそ」

「うん、心配しなくても平気だから!」


私こそ、気にしないようにしなくちゃ。


こんな変な気持ち、生まれて初めてでちょっぴり怖い。

だけど、きっとすぐ治るから。


ふぅと深呼吸して、心を落ち着かせたのだった。


***


そして迎えた遠足日。


リボンランド、小学生の頃に二度ぐらい来たことが合ったけど……いつにも増して、輝いて見えた。


「陽菜、目キラキラ。そんなに楽しみだったんだ」


にっとはにかみ笑いしながらそんなこと言ってくる彩くんに、きゅんっと胸が高鳴る。


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