隣にいるのはツンデレ彩くん。
な、なんだか彩くん犬の耳と尻尾が生えたみたい……!

ちょっと、可愛い……だなんて思ってない!


本当何勘違いしてんだろ、私……。


「はーい それではここからカップルごとに自由行動でーす

くれぐれも節度を守ってハメを外しすぎないように!」


「……じゃあ、行こっか彩くん」

「ああ。……手、繋ぐルールだったよな」

「へっ?」


そ、そう言えばそんなこと、言われていたようなっ……?


「……俺、嫌じゃないけど繋ぐか?」

「い、いいの?」

「ああ」


差し出された綺麗な手。

ドキドキしながらも、ぎゅっと握りしめた。


「……お前、手もちっちゃいよな」

「そ、そう?」

「ああ……これかも、俺が守ってやらないとな」


また優しく微笑んで……ずるい、なんなのコイツっ……!!
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