弟子入りさせて下さい、生徒会長!
弟子入りさせて下さい、生徒会長!

「さすがに緊張する」

私はいつまで続くのかって言うような長い廊下を歩いていた。
・・・いつまで続くんだろう。

それにしても緊張する。
まあ、仕方ないか。
これから私が行こうとしている所は、生徒会室だから。

1年生が生徒会室に向かうとき、緊張しないほうがおかしいもんね。

「あー、ここか」

いかにもそれっぽい感じの、木でできた重厚な扉だ。
私は軽く4回ノックした。
あまり知られてないけどが、正式なノックの回数は4回らしい。

「どうぞ」

優しく、ふわりとした、透き通るようなきれいな声が響いた。
ずっと聞いていたいようなきれいな声。

それを合図に私は扉を勢いよく開ける。




そして深呼吸をして、ひと息に言った。
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