弟子入りさせて下さい、生徒会長!

というかこれ、いつ顔を上げればいいんだろう。頭に血が上って、くらくらする。

「それくらいでいいよ。顔を上げて」

生徒会長が笑いながら言った。
よかった、結構優しい人みたい。
そう思って顔をあげると、まるで芸術品のような男の子の顔が目の前にあった。

何故か私の顔をじっと見つめている。
んー、近いな。
本当に芸術品みたいだ。
長く濃いまつ毛に縁取られた、どこか紫がかった瞳。整った鼻筋。白く張りのある肌。

これは確かにかっこいい。
ってそうじゃない。

「あの先輩・・・何をしていらっしゃるんですか?」

「ああ、ごめん。ちょっと確認をね」

『確認?』

今度は私が、もう一人の先輩とはもってしまった。
確認・・・私の顔を?
何もついてないとおもうけど・・・。
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