弟子入りさせて下さい、生徒会長!
「えっと、一応聞いておくけど、海影さんって女の子だよね」
「女の子ですね」
「そうだよね」
相変わらず王子様スマイルで生徒会長が言った。
いや、苦笑か・・・
ん、もしかして・・・。
「ひょっとして出ちゃダメっていうルールがあったりしますか」
「んー、ないと思うけど、この学校じゃ普通は出ないかな」
そうだろうか。
カッコイイ系女子とか、コスプレしてる子とかが、出ているイメージがあったけど。
まあ、そんなことはどうでもいいんだ、それより・・・。
「とりあえずそれは置いておいて、弟子入りの返事お願いします」
「置いておいていいの?まあ、君がいいならいいけど……。
えっと、弟子入りの返事、だよね。返事は……」
生徒会長の薄く整った唇が、次の言葉を言う前に一度閉じられた。
数秒間止まって、そして・・・