悪党みてぇな貴族だった俺、転生した現代で小動物系美少女をふる
一章 一学年の美少女に告白された人、という覚え方をされている現状について
入学早々、理樹は一気に有名人と化した。
なぜなら正門をくぐってすぐの場所で、クラス発表さえチェックしていない中、まれにない最速記録の一目惚れをされたうえ告白大会が起こったからだ。
張り出されているクラス表を見て、自分が五組だと知った。親友である拓斗も同じクラスであり、席番号が出身中学別に並べられていたこともあって、教室の窓側の最後尾が理樹、その前の席が拓斗だった。
理樹は朝を思い返しながら、机に突っ伏していた。休み時間のたび、クラスメイトや廊下沿いの窓から向けられる好奇心と興味本位の視線が、憎い。
高校デビュー早々、数時間も経たずに『一学年の美少女に告白されていた人だ』という、なんとも嬉しくない覚え方をされている。
どうしてこうなってしまったのか。
楽しむはずの高校デビューに失敗した感が強いが、それを認めてしまったら、自分の中で三年間楽しむぞと抱いていた希望が地の底に沈みそうな気がするので、出来れば考えたくない。
なぜなら正門をくぐってすぐの場所で、クラス発表さえチェックしていない中、まれにない最速記録の一目惚れをされたうえ告白大会が起こったからだ。
張り出されているクラス表を見て、自分が五組だと知った。親友である拓斗も同じクラスであり、席番号が出身中学別に並べられていたこともあって、教室の窓側の最後尾が理樹、その前の席が拓斗だった。
理樹は朝を思い返しながら、机に突っ伏していた。休み時間のたび、クラスメイトや廊下沿いの窓から向けられる好奇心と興味本位の視線が、憎い。
高校デビュー早々、数時間も経たずに『一学年の美少女に告白されていた人だ』という、なんとも嬉しくない覚え方をされている。
どうしてこうなってしまったのか。
楽しむはずの高校デビューに失敗した感が強いが、それを認めてしまったら、自分の中で三年間楽しむぞと抱いていた希望が地の底に沈みそうな気がするので、出来れば考えたくない。