悪党みてぇな貴族だった俺、転生した現代で小動物系美少女をふる
一章 小動物系美少女を屋上へ呼び出した
桜羽沙羅が一組なのは、クラス表を見た際に確認していた。
とはいえ、直接の教室までに会いに行くと余計に騒がれそうなので、理樹は彼女と同じクラスになった、同じ中学出身の男子生徒に伝言を頼んで、屋上で待ち合わせることにした。
そして待ち合わせ時刻の昼休み、理樹はまるで敵を迎え撃つと言わんばかりの愛想のない顔で、仁王立ちして待ち構えていた。
相手は勿論、朝に一度顔を合わせただけの桜羽沙羅である。
そのそばで、購買でゲットした弁当を開けた拓斗が、座り込んだままそれを覗きこんで「あ、ハンバーグ」と陽気に言った。
「…………おい。なんでお前までいる?」
本来一人で待機する予定であった理樹は、屋上にちゃっかり腰を下ろして寛いでいる親友を睨みつけた。
そもそも、奴には購買で弁当を確保しておいてくれと頼んでいただけ、弁当は教室で食うと話していたのも、つい先程のことだ。
「というか、なんで今のタイミングで弁当を開けた?」
とはいえ、直接の教室までに会いに行くと余計に騒がれそうなので、理樹は彼女と同じクラスになった、同じ中学出身の男子生徒に伝言を頼んで、屋上で待ち合わせることにした。
そして待ち合わせ時刻の昼休み、理樹はまるで敵を迎え撃つと言わんばかりの愛想のない顔で、仁王立ちして待ち構えていた。
相手は勿論、朝に一度顔を合わせただけの桜羽沙羅である。
そのそばで、購買でゲットした弁当を開けた拓斗が、座り込んだままそれを覗きこんで「あ、ハンバーグ」と陽気に言った。
「…………おい。なんでお前までいる?」
本来一人で待機する予定であった理樹は、屋上にちゃっかり腰を下ろして寛いでいる親友を睨みつけた。
そもそも、奴には購買で弁当を確保しておいてくれと頼んでいただけ、弁当は教室で食うと話していたのも、つい先程のことだ。
「というか、なんで今のタイミングで弁当を開けた?」