悪党みてぇな貴族だった俺、転生した現代で小動物系美少女をふる
今日は、待ちに待った高校デビューの日である。少しハネ癖のある髪は、前日に一センチほど切って整えてきた。高校デビューが上手くいって、中学時代の女子に散々な扱われようだった、非モテ組という立ち位置を少しくらいは脱却出来ればとは思う。
「中学までモテない組だったんだよなぁ……」
一般的にイケメンと呼ばれている男子と並ぶと、もはやただの平凡枠である。
むしろ、不良っぽいと言われたあげく、女子生徒の好感を得ることは出来なかった。……まぁ通っていた中学の八割の男子生徒がボロクソ言われていたようなものなので、その傷心も浅くで済んではいるのだが。
地元からそんなに遠くない高校という事もあり、同じ中学出身の生徒も少なからずいた。
学校指定の通学鞄を持って少し早めにマンションを出た理樹は、これから通うことになる高校の通学路の途中の電柱に、背中を預けて立つ少年の姿を目に留めてすぐ、声をかけた。
「まさか冗談だと思っていたら、マジで待ち合わせ場所にいるとは驚きだ」
「中学までモテない組だったんだよなぁ……」
一般的にイケメンと呼ばれている男子と並ぶと、もはやただの平凡枠である。
むしろ、不良っぽいと言われたあげく、女子生徒の好感を得ることは出来なかった。……まぁ通っていた中学の八割の男子生徒がボロクソ言われていたようなものなので、その傷心も浅くで済んではいるのだが。
地元からそんなに遠くない高校という事もあり、同じ中学出身の生徒も少なからずいた。
学校指定の通学鞄を持って少し早めにマンションを出た理樹は、これから通うことになる高校の通学路の途中の電柱に、背中を預けて立つ少年の姿を目に留めてすぐ、声をかけた。
「まさか冗談だと思っていたら、マジで待ち合わせ場所にいるとは驚きだ」