悪党みてぇな貴族だった俺、転生した現代で小動物系美少女をふる
二章 風紀委員会からの呼び出し
先週めでたく活動開始となった『読書兼相談部』については、相変わらず相談を持ちこんでくるような訪問者はなかった。
使用する部室が決まって正式に部活動が開始してからというもの、昼休みも両隣りを備品室に挟まれた、こじんまりとしたこの部室で過ごすようになっていた。部長の拓斗が菓子を食べながら漫画を読む光景は、もうすっかり馴染んでしまっている。
冷房機で温度調整のされた静かな部屋を自由に出来るというのも、なかなか悪くない。なにせ一学年の小動物系美少女に告白され続けている人、という視線が全くないだけで、理樹にはかなり落ち着ける場所だった。
高校入学当初、拓斗が「好きに過ごせるような部活」と言っていた時は、活動内容もないのに作るなよ思っていた。けれどそれが実現してみると、確かに悪くなかった。
理樹は一人暮らしを始めてから、マンションで一人過ごすということに、最近はかなり暇を感じていたせいでもある。
使用する部室が決まって正式に部活動が開始してからというもの、昼休みも両隣りを備品室に挟まれた、こじんまりとしたこの部室で過ごすようになっていた。部長の拓斗が菓子を食べながら漫画を読む光景は、もうすっかり馴染んでしまっている。
冷房機で温度調整のされた静かな部屋を自由に出来るというのも、なかなか悪くない。なにせ一学年の小動物系美少女に告白され続けている人、という視線が全くないだけで、理樹にはかなり落ち着ける場所だった。
高校入学当初、拓斗が「好きに過ごせるような部活」と言っていた時は、活動内容もないのに作るなよ思っていた。けれどそれが実現してみると、確かに悪くなかった。
理樹は一人暮らしを始めてから、マンションで一人過ごすということに、最近はかなり暇を感じていたせいでもある。