悪党みてぇな貴族だった俺、転生した現代で小動物系美少女をふる
風紀委員会室は、三学年の教室がある校舎三階部分の西側にあった。扉を開くと開けた空間が広がっていて、右手に応接間のソファーとテーブルのセット、そして大窓が設けられた正面奥に『風紀委員長』というプレートが付けられた立派な書斎机が一つ置かれていた。
書斎机には、ゆったりと椅子に腰かける一人の少年がいた。案内した風紀部員が言葉もないまま早々に退出していき、彼と二人きりにさせられた理樹は、風紀委員会のボスであるらしいその男子生徒を見つめた。
荒事を取り締まることも多いというので、いかにも喧嘩が出来そうないかつい男を想像していたのだが、目の前にいる少年は、運動など全く出来そうにないくらい線が細かった。
恐らく、立ったら今の自分よりも少し身長が低いのではないだろうか。肩幅は小さくて首周りは細く、書斎机の上で組まれた白い手も、女のようにしなやかだ。
何よりも目を引いたのは、風紀委員長のその容姿だった。こんなに綺麗な男が実在しているのか、と思わせるほど、かなり端正な顔立ちをしていたのだ。
書斎机には、ゆったりと椅子に腰かける一人の少年がいた。案内した風紀部員が言葉もないまま早々に退出していき、彼と二人きりにさせられた理樹は、風紀委員会のボスであるらしいその男子生徒を見つめた。
荒事を取り締まることも多いというので、いかにも喧嘩が出来そうないかつい男を想像していたのだが、目の前にいる少年は、運動など全く出来そうにないくらい線が細かった。
恐らく、立ったら今の自分よりも少し身長が低いのではないだろうか。肩幅は小さくて首周りは細く、書斎机の上で組まれた白い手も、女のようにしなやかだ。
何よりも目を引いたのは、風紀委員長のその容姿だった。こんなに綺麗な男が実在しているのか、と思わせるほど、かなり端正な顔立ちをしていたのだ。