君への想い、この音にのせて〜こじらせ幼なじみの恋の行方は〜
HRが始まるギリギリに教室に戻った私たちは、やっぱり注目の的で。
休み時間のたびに、お互い囲まれて質問攻めにあった。
「ふぅ〜っ」
「はぁーっ」
「ふたりともおつかれさん」
「おつかれ」
4限目が終わってさすがに疲れた奏と私は、蘭ちゃんたちカップルと中庭に逃げてきた。
「学年一のモテ男と美少女がついに付き合っちゃったんだもんねー。他の学年でも噂になってんじゃない?」
「そおだろな」
なんて、楽しそう話している蘭ちゃんと勇也くん。