君への想い、この音にのせて〜こじらせ幼なじみの恋の行方は〜
奏side.
「鈴ちゃんと付き合ったんだって?」
3人でミーティングに向かってる途中、美希が聞いてきた。
「おー。やっぱ広まってんだな」
俺的にはどんどん広まってくれって感じ。
「・・・よかったね」
美希はそう言って笑った。
俺が鈴のことを好きだってことはみんなにバレバレだったはず。
彼女がいるって嘘ついてたのも鈴だけだったしな。
あー、考えてみれば俺、今最高に幸せだよな。
まさか、鈴と付き合えるなんてな。
いや、いつかは絶対にとは思ってたけど、あの試合の日に鈴も好きって言ってくれるなんて思いもしなかった。