君への想い、この音にのせて〜こじらせ幼なじみの恋の行方は〜
あの日、なんなら試合より緊張したんじゃねぇかってくらい鈴を目の前にして緊張してた俺。
嘘だったって言った時、鈴はもちろん驚いてたし、幻滅されんるじゃないかって少し覚悟もした。
でも、そのあとの鈴の反応は、俺の想像をはるかに超えてきたんだ。
今までの想いを口にした鈴は、しっかり俺の目見て、真っ直ぐに好きだと伝えてくれた。
いつも、どちらかというとほんわかしている鈴が、あんなに堂々と気持ちをぶつけてくるとは思いもしなかった。
正直、ビビった。
いや、カッコよすぎた。
それに比べて自分のダサさに情けなくなったけど、そんな俺を見て鈴が笑った瞬間、もう抑えが効かなくなった。
この日、俺はさらに鈴に落ちたんだ。