君への想い、この音にのせて〜こじらせ幼なじみの恋の行方は〜


「ところで、アイツはまた今日も来てたの?」


蘭ちゃんがニヤニヤしながら言ってくる。



「奏?・・・うん、いたよ」

「まったく、健気だねぇ」


なんて言いながら、ホットミルクティーを飲む蘭ちゃん。


ん?・・・健気?
なにが?と聞こうと思ったけど、


「ほんで、また今日もバスケしてんでしょ?」


「うん、勇也くん達といつものとこで。本当にバスケばっかりだよね。・・・・・・彼女とうまくいってるのかな・・・」


まだほんのり温かいカフェオレをスプーンでクルクルかき回す。



「ん〜、彼女ねぇ・・・どうなんだろうね」


蘭ちゃんは何か考えているような感じで頬杖をついて窓の外を眺めている。


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