君への想い、この音にのせて〜こじらせ幼なじみの恋の行方は〜
・・・奏のこと?
でもなんで・・・あ、バスケ部のことかな。
「単刀直入に言わせてもらうけど、私も奏が好きなの」
「・・・・・・え」
いきなりのその告白に、驚きと動揺で言葉が出てこない。
「だから、別れてって言うわけじゃないけど、・・・私、学園祭の時に告白しようと思ってるの。正々堂々と勝負したいと思ってるから、いいかな?」
学園祭で奏に告白・・・
え・・・・・・嫌だ。嫌だよそんなの。
でも、そんなことはっきり言えるはずがなくて、
「・・・うん、わかった」
そう答えることしかできなかった。