君への想い、この音にのせて〜こじらせ幼なじみの恋の行方は〜


「っ、ごめん。こんなこと、十也くんに・・・・・・。私、間違ってるよね。こんなことで、クヨクヨして・・・。彼女なんだから、もっと堂々としてしてればいいのに・・・」


「気にすんな。・・・・・・華山は別に間違ってねぇよ。誰だってそうなるんじゃねぇの?彼女だって、不安にもなるし、自信なくなることもあるだろ。・・・そうやってあんまり自分を追い詰めんなよ」


誰かに話せたことで、そうやって言ってもらえたことで少し心が楽になった感じがした。



「・・・・・・うん。あり・・・ー」


こんな私を否定もせず、話を聞いて受け止めてくれた十也くんにありがとうと言おうとしたときだった。




「〜〜ーーもう、奏!ちゃんとわかってんの?」


「わかってるって。美希は心配しすぎ。お前母ちゃんみてぇだな」


「っ、・・・母ちゃんって!バカ奏!」


「いって!叩くなよ!選手の大事な腕だぞ」



そんなやり取りをしながら、こっちへ歩いてくる奏と美希ちゃんが見えた。

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