君への想い、この音にのせて〜こじらせ幼なじみの恋の行方は〜
コンコン。
・・・来た。
「はーい」
平然を装って返事をした。
カチャ。
「鈴、今話したいんだけど、いい?」
「あ・・・うん。・・・えっと・・・・・・あ、とりあえず、ここ座る?」
中まで勝手に入って来ずに、入り口で立ったままの奏にベッドに座るよう促した。
私はベッドの真ん中辺りに座っているけど、奏はベッドの端に腰掛けた。
「あのさ、・・・やっぱ俺待てねぇわ。このまま鈴と距離できた感じが嫌だ。だから、今話したい」
私の方を向いて奏が言った。
「・・・・・・」
どうしよう。
なんて言ったらいいかな・・・。