君への想い、この音にのせて〜こじらせ幼なじみの恋の行方は〜
「鈴、ごめん。不謹慎かもしれねぇけど、俺今、すげぇ嬉しい」
長い脚に挟まれて、頭を奏の胸に引き寄せられる。
「鈴が俺に妬いてくれたの、初めてだろ?」
「・・・嫉妬、なの?」
「ちげーの?」
「・・・わかんない。前までは、奏と美希ちゃんが一緒にいてもなんとも思わなかったのに、・・・今はそれがすごく嫌で。・・・そんなに近づかないでとか、触らないでよって思ったり・・・・・・でもこんなこと思う自分がすごく嫌で・・・こんな醜い私・・・奏に嫌われるんじゃないかとか、色々考えて・・・」
「全然醜くねーし、そんなことで嫌うわけねーだろ。寧ろすげー嬉しい。そんだけ俺のこと好きってことだろ?」
「うん・・・それは、そうなんだけど。でも、最低じゃない?私・・・」