君への想い、この音にのせて〜こじらせ幼なじみの恋の行方は〜
「はぁー。そういうことか。さっきも言った通り、マジで心配しなくていいから。俺は本当に鈴だけ、鈴しか無理だから。・・・俺も嫌な思いさせてごめんな」
「ううん」
そう言って、お互い距離を埋めるように抱き締めた。
「ってか、長谷部のやつマジでズルくね?部活が一緒だからって、なんだかんだ鈴の近くにいるし、あーーうぜーーー。俺も吹奏楽にしとけばよかったかな」
「ははっ、私は奏がバスケしてるところが好きなんだけどな」
「じゃあやっぱバスケだろ。まぁ、俺にはバスケしか無理だけどな」
ふっ。
お互い顔を見合わせて笑った。