君への想い、この音にのせて〜こじらせ幼なじみの恋の行方は〜
「鈴、なんかあったら、今度から絶対長谷部じゃなくて俺に話して。何があっても俺が鈴を嫌うとか絶対にないから。どんな鈴も全部俺に受け止めさせて」
この人なら、奏なら、本当に私を丸ごと受け止めて、受け入れてくれる。
真っ直ぐに私の目を見つめる力強い瞳を見てそう思えた。
「うん、ありがとう、奏」
そう言って微笑むと、奏の顔が降ってきて唇が優しく重なった。
ふわりと触れるだけのキス。
離れた唇がなんだか寂しくて奏を見上げると、
「っ、・・・だめ。そんな可愛い顔しても、俺が耐えられそうにない。ココ、ベッドの上だし。・・・こんな時間だし、うん」
そう言って、ベッドから降りる奏。
「じゃあ鈴、また明日な」