君への想い、この音にのせて〜こじらせ幼なじみの恋の行方は〜
彼が何を思っているのか、何が言いたいのかは、もうさすがに分かる。
「いや、あの、不可抗力というか、仕方なくというか・・・・・・うぅーごめん。」
「まぁ、仕方ないよなぁ。・・・・・・でも、」
そう言って私の方を向くと、コツンとおでこをくっつけた。
キャーッっと黄色い声があがる。
「俺たちの方がお似合いだって見せつけねーとな。てことで、キスでもしとく?」
焦点が合わないくらい近くにある顔と発せられた言葉に、ボッと顔が熱くなる。