君への想い、この音にのせて〜こじらせ幼なじみの恋の行方は〜
「鈴ちゃーんっ、ソロ素敵だったわー!そのドレスもよく似合ってるし、そのままうちに嫁に来ちゃう?ね、奏」
そう言って、奏の背中をバシッと叩く優さん。
「っいてーよ。いいから早く写真撮って」
「ふふ。優さん、ありがとうございます。あ、お母さんも写真撮って。蘭ちゃんと勇也くんも一緒に」
「はいはい、並んでー」
そう言われて、4人で並ぶ。
「ヤキモチ王子は姫を奪還できたのね」
「まぁ、今は奏の気持ちもわかるわ」
蘭ちゃんと勇也くんが私たちを見て笑った。
「はい、撮るわよー」
カシャッ
「ねぇ!あっちに美男美女カップルがいる!」
「どこ?あ!ホントだ!行こ!」
その声と共に、こっちに走ってくる人たちが見えた。
「やば。また捕まるわよ。鈴たちも二人がいいわよね!私たちも話すから、またあとで!」
「うん!お母さんたちも、またあとでね!」
「「はいはーい」」
「鈴、こっち、行くぞ」
さすがにまたカメラに捕まるわけにはいかないから、私たちはここで解散した。