君への想い、この音にのせて〜こじらせ幼なじみの恋の行方は〜
「美味かったな。鈴、寒くね?大丈夫?」
「ちょっと寒いね。あったかいココア飲みたいな」
「じゃ、買いに行くか」
ドリンクを販売しているショップで引き換えに貰ったマグカップにココアを入れてもらった。
小さなマシュマロが浮いてて、それに顔が描いてあって飲むのがもったいない可愛いココアだ。
「ねぇ、奏、これ持って写真撮ろう」
「おー、いいよ」
マグをお互い顔に近づけて写真を撮った。
「俺にもあとで送って」
「うん。今日の写真はアルバムにまとめるね」
ココアを飲んで少し温まった私たちは、駅の反対側にあるショッピングモールで、イルミネーションが点灯されるまでの時間を映画を観たり買い物をしたりして過ごした。