君への想い、この音にのせて〜こじらせ幼なじみの恋の行方は〜


私に「大丈夫?」と声をかけて心配してくれる子がいたり、クラスを出るとチラチラと見られるようになった。


心配の視線なのか、哀れみの視線なのか、全く別のものなのかはわからない。


私がなるべく一人にならないように蘭ちゃんも勇也くんも気を遣ってくれていた。




奏と連絡がとれなくなってから、2週間が過ぎた。


部活が終わって家に帰り、気づけばもう寝る時間になっていた。


日付けが変わる頃、ロスは朝だ。


奏は起きたかな。


ご飯食べてるのかな。


ベッドに入り、ボーッと天井を見てそんなことを考えていた。



ブーッブーッブーッ

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