君への想い、この音にのせて〜こじらせ幼なじみの恋の行方は〜
ソロコンクール当日。
私は眩しいステージの上に立っていた。
遂にやってきた、この舞台。
色んなことがあったけど、あり過ぎたけれど、私の夢に繋がるこの舞台だけは疎かにできなかった。
私にもプロ意識というものが芽生えてきているのかもしれない。
手に持つフルートがライトに照らされてキラキラと輝く。
ピアノの伴奏と共に構えて、息を吹き込んだ。
私の音が響き渡る。