君への想い、この音にのせて〜こじらせ幼なじみの恋の行方は〜


「勇也・・・お前だったら、どうする?・・・バスケもできないんだぜ?・・・歩けないってなんだよな・・・。こんなんじゃ好きなやつ一人幸せにできねーよ。・・・そーだろ?」


「お前・・・・・・。なぁ、絶対なのか?100%歩けねぇの?」


「・・・いや、100%とは言われてないけど、歩ける可能性はかなり低いらしい」


「・・・軽々しいことは言えねーけどさ、でも俺、諦めたくねーよ。お前が歩けるようになること。0.1%でも、ほんのちょっとでも可能性があるなら俺は信じたい」


「・・・可能性、ね・・・」


そんなことあるんだろうか。

確かにドラマとかドキュメンタリーで「奇跡的に」みたいなこと見たことあるけど、その"奇跡"は俺にも起こるんだろうか。


ドクターに歩けないかもしれないと言われて、それから何も考えられなくなっていた。

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