君への想い、この音にのせて〜こじらせ幼なじみの恋の行方は〜
「・・・・・・」
無言の肯定をする。
「まぁ、言わなくてもお前が一番わかってんだろうから、これ以上は言わねぇよ。」
そう言って勇也は昼飯のパンをかじった。
俺も昼飯食べないとと思ったけど、なんか食欲出なくてしばらくぼーっとしていた。
鈴との関係がこんなに拗れているのは、半年前に俺がついた"嘘"が原因なのはわかってる。
嘘ついてしまった手前、すぐにどうこうできなくて半年も経ってしまった。
・・・・・・もういい加減、
鈴とこのままの関係は限界だ。
今日の放課後、本当のことを言おう。
鈴がどんな反応するか、ちょっと怖えーけど。
あー・・・俺、ダセーな。
まあでも今日ではっきりさせる。
そう決めて、やっと昼飯に手をつけた。