君への想い、この音にのせて〜こじらせ幼なじみの恋の行方は〜
洗い物までしてくれている鈴をボーッとソファから眺める。
なんか・・・
このまま帰りたくねーな。
「なぁ、鈴、今日泊まってもいい?」
そう思った時にはもう口から出ていた。
「うんっ、いいよ」
「え、いいの!?」
「うん。あ、でも着替えとかないから買いに行かなきゃ」
ちょっとは戸惑うかと思ったのに、普通に淡々と話を進める鈴にこっちが面食らった。
いいんだ・・・。
いや、めちゃくちゃ嬉しいけど。
え、わかってる?
いや・・・わかってないよな。
なんか俺ばっか意識してるみたいでちょっと悔しい。
そんなことを思っていたら、洗い物を終えた鈴が俺の横に座った。