君への想い、この音にのせて〜こじらせ幼なじみの恋の行方は〜


「鈴」


名前を呼ぶと、すぐに顔を上げた鈴の唇を勢いよく奪った。


「っん」


合間に漏れる鈴の声が、益々俺を焚き付ける。



「っぅ・・・そ、う・・・」


苦しくなったのか俺の胸をトントンと叩く鈴に、名残惜しくも唇を離した。


顔を赤くして、肩で呼吸している。


「鈴ちゃん、あんまり煽らないで」


「っはぁ・・・煽ったつもりは、ないよ」


俺の目を見て訴えてくる可愛い鈴。

< 266 / 268 >

この作品をシェア

pagetop