君への想い、この音にのせて〜こじらせ幼なじみの恋の行方は〜
「一緒に寝るってことは、この先のこともしたいって意味だよ」
「・・・わかってる、よ」
え、マジか。
わかってんの?
じゃあ今日・・・
あー、いやでも待て。帰ってきて早々って、あんまりにもがっつき過ぎだろ。
さすがに今日は、・・・やめとくか。
俺の理性はなんとか立て直した。
「鈴、今日はお互い疲れてるし、本当に一緒に寝るだけ。楽しみは後日に取っとくよ。だからその時は、覚悟しといてな」
そう言うと、鈴は少しほっとした顔をした。
その夜、
一緒に入ったベッドで、自分からくっついて来た鈴に「奏、大好き」と言われ、スイッチが入った俺は、たっぷりと鈴の唇を堪能したあと、隣で気持ちよさそうに寝ている鈴の横で、眠れない夜を過ごすことになったのだった。
end.