君への想い、この音にのせて〜こじらせ幼なじみの恋の行方は〜



「鈴・・・、ずっとアイツといたの?」


ちょっと悲しそうな、でもちょっと怒っているような、そんな表情で聞いてくる奏。



「え、いや、奏たちの試合が終わってからかな」


「え、・・・観に来てくれたの?」


「うん。今日は私たち早めに終わったから、蘭ちゃんと久しぶりに行ってみようって話になったの」


「そうだったのか。鈴が来てくれたの久しぶりだな!すげー嬉しい」


さっきまでの表情とは一変して、パァっと明るくなった目の前の整った顔。



「っ、」


その笑顔は反則だよ・・・。



・・・・・・だめだめ。



だめなんだよ。


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