君への想い、この音にのせて〜こじらせ幼なじみの恋の行方は〜
「蘭ちゃん、私、十也くんと話して帰るね」
「うん、わかった。また明日ね」
蘭ちゃんにバイバイして、パーカッションの子たちと話していた十也くんのところへ行く。
「十也くんっ」
「華山。おつかれ」
「おつかれ。十也くん、昨日の話、なんだったかな?最後までできなかったから」
「俺も華山のとこ行こうと思ってた。・・・今日さ、一緒に帰れる?」
「あー、うん、いいよ」
「よかった。行こうぜ」
十也くんのお家も同じ方向だから、たまに途中まで一緒に帰ったりすることもあったけど、最近は奏と帰ることのほうが多かったんだよね。
「久しぶりに一緒に帰るね」
「そーだな」
昨日は奏と一緒に歩いてた道を、今日は十也くんと歩いている。
なんだか、変な感じ。