君への想い、この音にのせて〜こじらせ幼なじみの恋の行方は〜
コップを洗い終えて、ソファに座りぼーっとしていた。
告白するって言っても、いつ告白しようかなぁ・・・なんて考えていると
ーーガチャ
玄関が開く音がした。
あれ、お母さん?
早く帰ってきたのかな。
予定では明日のはずだけど・・・。
足音が近づいてくる。
これは・・・ーーー
「鈴」
リビングのドアが開いて、無表情の奏が入ってきた。
「・・・奏・・・どう、したの?」
さっき、告白しようと決めた相手が、目の前に現れたもんだから非常に驚いている。
「なんでアイツ、来たの」
そう言いながら私の目の前まで来て、ソファに座っている私を見下ろす。
え・・・?なんのこ・・・
あ・・・ー
「十也くん、のこと?」
「っ、」
一瞬、何が起こったのかわからなかったけど、目の前には整った顔、その後ろには天井が見えて、ソファに押し倒されているんだと理解した。