君への想い、この音にのせて〜こじらせ幼なじみの恋の行方は〜
チャンス到来
何事もなかったかのように当たり前に朝が来て、今日は水曜日。
まだ、水曜日。
なんだか今週は色々とありすぎて、1週間くらい経った気分。
はぁ・・・
気まずい。
朝練の時に会った十也くんは、本当にいつも通りで、ありがたかったけど・・・問題は教室。
窓側の席をチラッと見る。
奏は、いつものメンバーに囲まれていることは変わらないけど、心なしか元気がない・・・気がする。
昨日のことが多少関係しているのは、自惚れではないはず・・・。
はぁー・・・
「どうした?鈴。さっきからため息ばっかだよ?」
「えっ、嘘。私ため息ついてた?」
「うん。すんごい大きいの。昨日なんかあったんでしょ?話聞くよ」
「うぅーありがとう、蘭ちゃん。ぜひお願いします」
「じゃあ昼休み中庭でごはんだねっ」