君への想い、この音にのせて〜こじらせ幼なじみの恋の行方は〜
「明日よね?奏くんの試合。お母さんたちも観に行くから」
テーブルに向かい合って座り、やわらかく煮込まれたロールキャベツを食べながら話す。
ん〜美味しいっ
じわっと肉汁が口の中で溢れる。
「優さんと行くんだね。私も部活終わったら蘭ちゃんとすぐ行くよ」
お母さんは、ほんとに奏のお母さんと仲良いなぁ。
「優ちゃん、すごい張り切ってるのよ」
「ふふっ、優さんらしいね」
そんな他愛もない話しをしながら食べていたら、あっという間に完食してしまった。
「ごちそうさまっ」
食器をキッチンに運んで、しばらくリビングでくつろいでからお風呂に入った。