君への想い、この音にのせて〜こじらせ幼なじみの恋の行方は〜


ビーッ!!


試合終了のブザーが鳴ると同時に、


ワァー!!!

と歓声が上がった。


終盤で盛り返した星宮学園が勝利した。


「やったね!鈴!」


「うん!」


蘭ちゃんとハイタッチして喜んだ。




これから休憩を挟んで、決勝戦が行われる。


優さんたちがお弁当を運ぶ準備をしていた。


それを私と蘭ちゃんも手伝う。


この会場は、大きなアリーナで、選手たちの控室は別にあるからそこまで運ぶみたい。



「近くに行けるねっ」


お弁当とお茶を運びながら、蘭ちゃんがそう言ってきた。


!!


そうだ。何も考えずに手伝ってたけど、奏たちに会いに行くことになるんだよね。


わかった瞬間、妙に緊急してきた。


< 77 / 268 >

この作品をシェア

pagetop